『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は御馳走映画だった。

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 初日に成田のIMAXシアターで鑑賞。(その後、吹き替え版、2D字幕版を鑑賞)

日本一のIMAXスクリーンと言われているので、どうせなら大好きなMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の作品であり、『アベンジャーズ』の続編という超楽しみな作品を一度この劇場で観たかったので行ってきた。

片道1000円弱で約1時間と、行くのには苦労したがやはり大きなスクリーンで大好きな作品を鑑賞するのはとても幸せであった。

しかし、今作の『アベンジャーズAOU(タイトルがやたら長いので省略)』は、公開まで凄く楽しみにしていたのが、2週間前に公開した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が予想のはるか上を行く大傑作であり、あまりの面白さで頭の中がマッドマックスでいっぱいだった。「こんな気持ちでアベンジャーズを観て大丈夫なのだろうか…」と少々不安に。

あと日本最速公開を予定していたのになぜか「夏休み戦略」のおかげで、公開が約2ヵ月遅れたのはかなり不満。それに加えて吹き替えがなんちゃらかんちゃらとか、日本のポスターとキャッチコピーのダサさ等がさらに不安を煽る。

 そんな心情の中、ついに初日に鑑賞…観終わると「いったいこれは何なんだろう…」という気持ちになった。

スクリーンの大きさに圧倒され、約2時間半の上映時間の中で、あまりの情報量の多さに頭がパンクしそうだった。それから字幕が「うん…?」って思う部分も少し。

なので、初日に観た時は、この映画をどう表現していいのかわからなかった。

しかし、何度か観ればきっと「何か」に気づくと思い、2D吹き替え版、2D字幕版を先日鑑賞してきた。

結果…こんな感じになった。

twitterで先に感想を書いてしまったので補足を入れて書く。

  未だに米倉涼子ブラックウィドウ、宮迫のホークアイ、フューリー長官の竹中直人に慣れなが、字幕より良い部分が多い。軽口を叩きながら戦うアイアンマンや、アベンジャーズ同士の会話シーンは、より面白さが増していた気がする。字幕だとかなり省略されていたのかなぁ…

「荒さ」って書いたけど、何度か観ていると気にならなくなった。  

 「そうそう、こういうのが観たかったんだ!」ってシーンが連発してクラクラしたが、何度が観ていると「もっと…もっと観せてくれ…!」っと中毒症状が出てくる。

特にハルクバスターVSハルクのシーンをもっと観たかったなぁ…でも本当に見せ場の作り方が上手くて、キャラクター毎の特徴を活かしたアクションが多かった気がする。ラストでアベンジャーズがアッセンブルして、ウルトロン軍団をスローモーションで蹴散らすシーンの美しさはまさにアート。

さらに今回は、戦闘シーン以外にも各キャラクターに上手くスポットを当てており、ハルクとブラック・ウィドウの関係も良かったし、ソーが今後のシリーズで起こりそうな事(あくまで予想だが)を考えると楽しみだし、キャップの「帰る家」について考えると涙が出てくる。キャップ(キャプテン・アメリカ)はガチガチに頭が固いのにシリーズを追う毎に好感度が上がる…

前田なんとかって評論家が、キャップを馬鹿にして「全然成長してねーなこいつ」みたいな事を言っていたが、今まで何を観てきたんだこいつ…?って思った。

キャップは時代に翻弄され苦悩しながら成長してるって事に気づいていないのか?

今回だって苦悩して、1歩成長してたと思うのだが…

しかし、トニー(アイアンマン)は今作で散々だった。キャッチコピーも「世界を滅ぼすのはアイアンマンだ!」とか言われているし、ウルトロンは暴走して皆に攻められるし…感想にも、「アイアンマンのせいじゃねーか!」って意見も多かった。

だけど僕はそんなトニーが嫌いになれない。

たしかに今回招いた結果はトニーの責任かもしれんが(つーかアベンジャーズの責任でもあるんじゃね?)、「ヒーローとヴィランの存在は表裏一体である」という考えが常に頭の中にあるので、今作のウルトロンはトニーが「間違った選択をしてしまったらどうなるのか」を描いたキャラクターでもあるんじゃないかと思う。

そういう意味でアベンジャーズの皆さんも、一歩間違えれば世界を破壊する集団になっちゃうって事を表現したかったんじゃないのかな。

あと、『アイアンマン3』のラストで描かれていた事は、「スーツに依存する事は克服した」という解釈になった。なのでトニーは、必要であればまたスーツを着てヒーローとして戦うので完全にアイアンマンを辞めたわけではないのだろう(宇宙恐怖症は治っていないようなので、一度ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの皆さんに会うべきだろう)。

だからトニー1人の責任じゃないと思うんだ。彼も自分の仲間を死なせたくない思い出いっぱいなんだろう…    

 初見で御馳走をたくさん与えられ困ったが、何度も観ている内に超美味しく味わう事が出来た。

2008年から始まったMUCシリーズも7年が経つが、映画を追ってきて「生きてて良かった…」ってなるのはとても幸福な事だ。

今作でジョス・ウェドンは降板するらしいが、今まで支えてくれてありがとうとしか言えない。本当にお疲れ様でした。

 『アントマン』が終わるとMUCはフェーズ3に入り、来年にはキャプテンアメリカ3(シビル・ウォー)が公開される。そちらも楽しみだ。