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3本立ての映画Go!プリンセスプリキュア を観てきた

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  プリキュアの映画を観てきました。先行上映、とプリキュアオールナイト内での上映だったので大きなおともだちに囲まれて観れたので安心しました。あとちゃんとライトも貰えました。

2回観て、自分の中で少し映画に対して整理出来たので感想書いてみます。

 

  • 初の3本立て

 今作はプリキュア映画初の短編、中編、長編の3本でストーリーが構成され、それぞれ、デフォルメされたキャラクターの3Dで描かれる短編、フル3Dで描かれる中編、メインである従来の方式で描かれた長編で分けられています。

プリキュアの映画って上映時間が短いんですよね。どのシリーズの映画も上映時間約70分です*1。しかし、今作は3本立てなのでそれぞれの上映時間が短編5分、中編20分、長編50分で分けられています。全体では75分といつもより長いですが、従来の長編は50分といつもより短いです。

この上映時間の短さは、作り手側の制約でもあり、「子供が観られる時間は70分が限界」という理由があり、これ以上には出来ないようです。なので、短い時間で、ストーリを進行させて、映画内のテーマを決めて完結させなければなりません。個人的にプリキュア映画の面白さの一つはこれですね。いかに短い時間で観客に伝えるかを毎回楽しみにしています。

 今作は3本とも独立したストーリーですが、映画全体のテーマの1つである「ハロウィン」に関してはどれも取り入れています。

最初に上映される短編『キュアフローラといたずらかがみ』では、デフォルメされたキュアフローラが3Dで描かれており、台詞が無く「音」と「動き」だけで表現されています。ディズニーやピクサーの映画の本編が始まる前に上映される短編を意識した作りになっており、動きと音で表現された演出が見事でした。

次は長編が上映されます。従来の方式で描かれていますが、今回は50分と短いです。

そのせいか、「もう少し尺が欲しかった」「今までの映画に比べて地味だった」等といった大友達からの感想を目にする。実際、僕も1回観た時、長編に対して少し物足りなさを感じた。しかし2回観みると、短い時間でテーマをよりシンプルにして、さらに細かい演出の上手さを感じることが出来、これは長編の監督を担当した座古明史さんだから出来る事なのではないかと思います。

座古さんは、初代からプリキュアシリーズの演出を担当してきた人であり、スイート~ハピネスチャージまでのシリーズは関わってはいないですが、今作シリーズの方でも久しぶりにお目にする事が出来ました。

プリキュアシリーズを支えてきた重要な人物であるこらこそ出来る物語をよりシンプルにした「省略」と「プリキュアらしいテーマ」を物語内で上手く描かれていました。コンテについてはあまり詳しくないが、計算された演出で、物語内で、とある人物が、静かな雰囲気なのに、感情を変化させるシーンがお見事。そこに至るまで、主人公のはるかが言う台詞にも物語のテーマの一つを凝縮させたように感じます。

作画は見事ですね。これはどのシリーズも素晴らしいです。しかも今回の映画では香川久さんが作画監督で参加しており、座古さんとコンビを組んでいた『フレッシュプリキュア!』を思い出しますね。

 最後に上映される中編『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』では 宮本浩史さんの見事としか言いようがない3Dのキャラクターデザインと世界観でプリキュア達が大暴れしてくれます。これが一番良かったと言う人もいるぐらい、いつもとは違う物を見せてくれています。

日々進化しているプリキュアのEDの3Dが、20分動いてくれる夢のよな時間ですので必見です。

 

  •  「プリンセス」と「テーマ」を考えてみる

 今回は3本共に「ハロウィン」がテーマになっているのはわかるが、各作品事のテーマは何だろうか考えてみました。

まず、共通して言えるのが、タイトルにもなっている「プリンセス」が1つのテーマになっている事だと思います。

短編はプリンセスプリキュアであるはるかを中心で、彼女のちょっとした変化を描いていた。

長編では、物語の舞台「パンプキン王国」に登場する囚われの王女「パンプルル姫」が、絶対に諦めない強い思いを持ち、ピンチになったプリキュアを助ける役割を果たしていた。

中編の舞台である「パンプキングダム」のプリンセス「レフィ」が、自分の国を取り戻すべく、プリキュアと一緒に敵に立ち向かってゆく姿が描かれていた。

いずれも「プリンセス」が登場し、プリンセスプリキュアのテーマでもある「強く、優しく、美しく」の強さが描かれていたように見えます。

「プリンセス」と聞くと、階級があり我々とどうしても壁があるように思えてしまうが、「プリキュア」の中に落とし込む事で、身近な存在になり子供たちが憧れる存在になれるんではないかと思います。その辺は監督の座古さんやプロデューサーさんも物語を作る時に意識したとおっしゃっています。

なので、TVシリーズの「プリンセス」という要素を映画にも組み込んでいてとても上手いと思いました。

それから長編のもう一つのテーマとして「家族」があります。よりシンプルになったためか、メッセージとしてとてもわかりやすく描かれていました。

「家族」、特に父と母の存在はプリキュアの背景には欠かせないもので、近年それを意識した作りが多くなった気がします。今後も父と母については気になる所。

 

  • より体験型を意識して 

恒例となったペンライトを振ってプリキュアを応援する、一種の体験型に近い映画でもあるプリキュア映画ですが、過去作を観てどれも「ペンライトを振る機会が少ない」と感じていました。しかし、今作は3本立てのためか、ライトを振る機会が増えていたように思います。1本目の短編では動きに合わせて、長編はいつも通り最後に振るだけでしたが、中編はライトを振る展開ともう一つ「ライトが劇中の重要なアイテム」になっているのが印象的でした。

70分と短い中で難しい課題かもしれませんが、長編でもももっとライトを振る展開が多くなれば、小さなお友達も楽しめるんじゃないかなぁと思います。

 

 まとめ

プリキュアの映画は毎年実験的な部分も観られ、今作も3本立てという実験的な作りで非常に興味深く観る事が出来た。もちろん、プリキュアの映画としてもしっかりと面白いです。

今後はどうなるかわかりませんが、今回の映画はプリキュア映画の新境地って感じがして凄くワクワクしました。

前作*2はかなり踏み込んだ作りで、ターゲットがギリギリ子ども向けな感じがして凄くドキドキしたんですが、今作は良いバランスだと思います。

そういえば、小さなお友達に混ざってまだ観てないので、この体験もしてみたい…

 

 

 

*1:ふたりはプリキュアSplash Starの映画は50分。

*2:ウテナ感あったんですがそれを考えると長くなる