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2人の距離 『同級生』 感想

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2月22日鑑賞

  予告編観た時「攻めてるな~」って思ったんですけど、監督とキャラデザを見て「行かねば」決意したので早速観てきました。原作は未読です。

 ・あらすじ

合唱祭前の音楽の授業中、同級生でメガネの優等生・佐条利人が歌っていないことに気付いた草壁光。佐条は歌なんかくだらないのかと思っていたが、ある日の放課後、だれもいない教室でひたむきに歌の練習をする彼の後ろ姿を目にした草壁は思わず声をかける

  BLってジャンルですが、これはストレートな恋愛映画です。

っというか、人を好きになるのに性別は関係無いと思うんですよね。たまたま好きなったのが男だったか、女だったかだけで。まぁBLや百合についてはクソ素人なのであまり詳しくは書けませんが。

 この映画で素晴らしかったのが「テンポ」「コマ割り」「キャラクターの表情と芝居」です。

「テンポ」は、上映時間60分と、映画として観ると短いですがその短さを活かして気持ち良く進んでいきます。それを結ぶのが「コマ割り」

漫画的な演出が随所に見られますが、違和感が無くハマっています。それから特徴的な「画面分割」が所々に挿入されます。これがて物語の「テンポ」と合わせあって、観ていて物凄く気持ち良い。

 「キャラクターの表情と芝居」ですが、「キャラクターの表情萌え」にとっては至福の60分です。

林明美さんのキャラデザが物凄く効いていて、そこに中村章子さんの、おそらく『輪るピングドラム』等で培ったキャラの表情や仕草にフェティシズムを感じさせるのが凄く上手いです。

良かったカットなんて挙げてると「全部」になるんですが、特に良かったのが、草壁光が佐条利人を初めて「意識」するシーン(佐条が一人、教室で練習しているのを草壁が目撃する所)

ここのカット、めちゃめちゃ良いです。それぞれの顔のアップから腕と順番にカットが

入ります(たしか)。ここで一気にキャラクターに芝居をさせ、表情や仕草で気持ちを語ってるんですよね。いいなぁ…

それから噴水で初めてキスをするシーン。ここのカットも良いなぁ…あと噴水のシーンは2回出てきますが、同じ場面でも「違い」を強調させているのが良かったです。

  こんな感じで、キャラの表情と芝居で、主役2人の距離を意識出来ました。

付き合ってみても、お互いってわからない事だらけだと思うんですよね。

劇中で経過する時間はほんの1年ですが、その中で衝突したりもします。それでも「好き」という気持ちがお互い消えない限り関係が消滅したりしないんですよね。

「まじめに、ゆっくり、恋をしよう」ってテーマの通り、2人の関係はゆっくりなんですけど、それが観ていて心地よい。

2人の青春の「終わり」を見せないでまだまだ「続き」を見せてくれた着地も見事でした。

これもまた「人生という冒険は続く…」というワードが過るのであった。