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私のイップマン、あなたのイップ・マン 『イップ・マン 継承』

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 久しぶりの映画感想。書きたい映画は何本かありますけど、まずはイップ・マンから。

あらすじとかは書きませんが、ネタバレはしています

 初めに、恥ずかしながら『イップ・マン』というシリーズとドニー・イェン(以下、ドニーさんと呼ばせていただきます)という人物について知ったのはつい最近でした。

宇宙最強であるドニーさんの存在は情報としては知っていましたが、彼が出演している作品を観たのが『ローグワン スター・ウォーズ・ストーリー』が初めてで、続く『トリプルX再起動』(これは最高の作品)で「凄い超人だなぁ」という認識でした。

その後、幸運にも池袋の新文芸座で上映された『イップ・マン』二部作上映のお誘いを受けたので、新作公開前ということで観てまいりました。

結果、見事に打ちのめされました(お話とドニーさんの魅力)

今更言うのも恥ずかしいですがオールタイムベスト映画に入れたい作品であり、大切な映画になりました。お誘いいただいた事を今でも大変に感謝しています。

そんなドニーさんを好きになった新参者ですが、初日に『イップ・マン 継承』を観てまいりました。

 ・生命、家族

先にアクションについて述べたいのですが、先に本作の一番重要だと思ったテーマについて

本作で描かれているテーマは「生命」であって(インタビュー等でも書かれています)さらに家族の話である事が本作のテーマであると思います。

谷垣健治さんによると一作目では「生存」二作目では「生活」が描かれているとのこと。

僕が前二作を観て思った事は、イップ・マンという人物が中国においてどのような影響を与えていき、彼とその周囲の人物の人生を描いていたと思います。そこに「生存」と「生活」というテーマが上手くリンクしているのではないでしょうか。

そんな三作目である『継承』では「生命」が描かれると同時に、イップ・マンの「家族」の描写がとても繊細かつ丁寧に描かれていたと思います。

これは前二作でも描かれている事ではありますが、より家族についてクローズアップしており、言ってしまえば前よりもミニマムなお話になったのではないでしょうか。

しかしそのテーマを三作目で描く事が重要なのだと思います。前二作で登場した家族の描写の積み重ねがあるから本作はこのテーマで描く事の重要性を感じました。

このシリーズは彼の人生なんですよね。だから愛する妻と共に送るかけがえのない時間は必要でしょう。今作では、そんな妻が癌で余命がわずかと宣告されますが、そこでイップ・マンは妻と、家族と最後までと共に人生を謳歌します。今まで詠春拳の修行や対戦で家族と共にする時間が少なかった彼が、妻と笑って踊ったり、食事を食べさせたり…(この辺は一作目を思い出して号泣)

妻も彼と共に生きてきたからこそ、そっと背中を押すように「あなた私のイップ・マン(うろ覚えですいません)」という優しさと信頼を込めた言葉が言えるのだと思います。

そんなかけがえのない時は、彼にとって人生の忘れられない時間になったのではないでしょうか。

最強の男が唯一敵わなかったのは妻の病。やりきれない思いもあるが、それでも彼は前に進むんでよね。進むというか「自分が今やるべき事を気づく」とでも言いましょうか。

でも、妻が充分夫との時間を謳歌した時「でもあなたのやるべきことがある」という思いで、彼の詠春拳がいかに大切かを理解しているはずです。だから「私のイップ・マン」という台詞には泣かざるをえなかった…

ちなみに、「イップ・マン」の家族だけではなく、「マックス・チャン」や「マイク・タイソン」の家族も登場します。なので、彼らの家族もまたこの物語には欠かせないテーマであると思います。

・さらに工夫されたアクション

シリーズで重要なアクションもまた、前二作よりさらに工夫されていたと思います。

見せ場は少ないですが。

毎回驚かれれるのが、そのアクションシーンの見やすさです。どこで、誰が戦い、どのような動きなのかが凄くわかりやすい。カメラをどこに置けば見やすくなるのか計算されているのでしょうか。

本作では一見地味に見えるが、高低差のある広場、エレベーターからの階段といったアクションも必見

エレベーターから階段の一連のアクションは、ドラマとアクションが上手く嚙み合って本作のベストシーンです

限定された空間でのアクションは見やすく、少し広い場所でのアクションも無駄に広いだけではない絶妙なバランスがアクションシーンを見やすくしているのではないでしょうか。

 本作でイップ・マンが戦うキャラクターも見事

マイク・タイソンとの闘いは、限定された空間と時間でどちらも引けを取らない熱い戦いであり、ラストバトルでのマックス・チャンとの詠春拳VS詠春拳は瞬きするのを忘れるほど見入ってしまいました。

・まとめ

僕は三作観て、どの作品も素晴らしいと思いました。本作は特にドラマとアクションのバランスがシリーズで一番良かったと思います。

家族なんてベタベタなテーマかもしれませんが、僕はこういうお話に弱いんだなぁ…

しかもシリーズの積み重ねがあるからこそ、より重みが増すのでしょう アクションも文句なしです。

そして、ドニー・イェンが演じるイップ・マンの拳には自分の人生の体験が込められていると思います。こんなに彼のアクションで泣かされるとは…

 ドニーさん初心者で、今10ドニーぐらいですがSPL等のドニーさんが出ている作品を出来るだけ観て、100ドニー越えを目指したいです。それぐらい、大好きな人物になりました。